【Astro Advent Calender2022 12/16】天文学の歴史を学んでみる(Homma)

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こんにちは、Homma です。

小学生の頃、私は世界遺産とか古代というロマン溢れるワードに目がなく、天文学に興味を持ったのもギリシャ神話の漫画を小学生の時に買ってもらったのがきっかけでした。 世界史も好きだったのですが、文系の道には進まず理系に進みました。それは興味がある分野ならその道に進まなくても本などを読んで学ぶことがあるだろうという考えからでした。

結局、大学に入ってからは専門の勉強が忙しく、あまり世界史には触れずにきたのですが、コロナ禍になって時間ができ、その時間に世界史の勉強ついでに天文学の歴史を勉強してみようと思い、いろいろな本を読んでいたことがあります。

ということで、今回は天文学の歴史というテーマでお話ししたいと思います。

1. 最も身近な天文学

さて、いきなりですが我々の生活の中で、最も身近な天文学の成果とはなんでしょうか? ……こう言ってしまうと人によって答えが分かれそうですね。どこまでを天文学と捉えるのかにもよりますし、何が身近なのかも異なるので正解はもちろんありません。

ただ、私は最も身近な天文学の成果は「」、つまり「カレンダー」であると考えています。 まず、身近であるというのはご納得いただけると思います。私たちは曜日に従って働いたり休んだりしており、季節の行事もカレンダーに従って実施しています。 では、天文学によってどのように暦が作られてきたのか、その歴史についてもう少し詳細にまとめていきます。

2. 暦の歴史

古代の人々にとって、暦を作るというのは非常に重要なことでした。気候や農業にも関わってきますし、古代メソポタミアでは、天体の動きと地上のイベント(天気、物価の変動、川の水位、様々な事件など)はリンクしており、天体の動きのパターンを知ることで未来を予測することが可能であると信じられていました。

また、古代中国では日食の予測がかなり重要で、日食は皇帝の統治に対する天からの警告であると考えられていました。そのため、予測が外れると天文学者は死刑になるということもあったようです。 天文学は古代の人々にとって、政治的にも宗教的にも非常に重要であったことが伺えます。

「暦」は「日読み」から来ている通り、暦を作る上では太陽が重要でした。

太陽の動きだけで決まる暦を「太陽暦」と言います。一年のうちで最も昼の時間が短くなる「冬至」を基準としている文明も多く、古代ヨーロッパでは「冬至」を太陽の復活と捉え、これを祝うようになったのがクリスマスの起源だという話もあります。

一方で、月の満ち欠けも考慮する暦を「太陽太陰暦」といいます。月の満ち欠けの周期は29.53日であるため、閏月によって調整していたのですが、太陰太陽暦が使われていた古代ローマでは、誰がいつ閏月を入れるかという問題が政争のタネとなっていました。 そこで、紀元前46年にユリウス・カエサルは1年を365日としたうえで4年ごとに366日の閏年を入れることで平均して1年を365.25日とし、これを後の「ユリウス暦」と言います。ユリウス暦はなんと1600年もの間使われ続きました。

カエサルが礎を築いたローマ帝国が栄え、やがてキリスト教が広まり国教となりました。ローマ帝国が衰退し分裂した後、西ヨーロッパで教皇を中心とした、カトリックの権威を否定するプロテスタントの宗教改革が1517年に始まった頃、ユリウス暦は実際の時間から10日間ずれていました。キリスト教徒にとって暦のズレは宗教行事の都合上、重大な問題でした(ぜひ、「コンプトゥス」で調べてみてください)。 そのため、1582年に当時の教皇グレゴリウス13世の名の下で「グレゴリオ暦」が実施されました。これは、春分の日が3月21日前後になるよう日付をずらした上で西暦が100の倍数の時は閏年を入れず、400の倍数の時は入れるというものです。グレゴリオ暦のずれは,約3300年(1÷0.0003)で1日という精度で、現在も世界的に使われています。

こうして、暦は完成していったのです。

3. 曜日の歴史

ちなみに曜日はどのように決められたのでしょうか。実はこれはいろんな文明の天文学が融合して作られています。

メソポタミア文明では、太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星を神として重視していました。また、エジプトでは夜明けに昇る星を10日ごとに1つのグループ(デカン)として設定して、どの星が夜明けに見えるかで季節を知っていました(1日24時間、1周360度という概念もここから誕生しています)。 これらが融合して、「7つの惑星が交代で 24 の時間を支配する」という発想が生まれました。

一方で、古代ギリシアでは、エウドクソスとアリストテレスが天球という概念を使って、地球を複数の天球がタマネギのように重なり合って囲んでいるモデルを考案していました。地球を中心として、一番外側に星座の星々、ついで土星、木星、火星、太陽、金星、水星、一番内側の軌道を月が回っていると考え、この順番が以降用いられました。これが曜日の順番の起源となります。

「いや、今の曜日と順番が全然違うじゃないか」と思うかもしれませんね。 先ほどの「7つの惑星が交代で 24 の時間を支配する」という発想を思い出して、この順番で 24 の時間を交代で支配するよう割り当ててみましょう。 0時から1時の間を土星、1時から2時の間を木星、、、というように置いておくと、22時から23時の間は木星、23時から0時の間は火星となり、次に0時から1時の間を支配するのは太陽となります。 これを何回も繰り返すと、0時から1時の間を支配する天体の順番は、土→日→月→火→水→木→金 となり、現在の曜日の順番になる……というわけです。 これを知った時、身近な曜日にもこんなさまざまな文明が関わっているのだと、歴史の奥深さを感じることができ、とても感動したのを覚えています。

4. 天文学の観点から学ぶ歴史はとても楽しい!

今回は暦に焦点を当ててまとめていきましたが、それ以外にも「星座」や「望遠鏡」など、テーマを決めて歴史を学んでみるのも面白いかもしれません。また、同じ「暦」というテーマでもたとえば日本ではどうだったのか?など国をしぼって学んでみるのも面白そうですね!

これまで歴史にあまり触れなかった方もぜひぜひ自分なりのテーマを決めて歴史を調べてみてください。

それでは、皆さま良いお年を!

執筆者紹介

Homma@宇宙冒険隊

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Twitter:https://twitter.com/Homma9

note:https://note.com/spaceadventurers

この記事はAstro Advent Calendar 2022の企画記事です。

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